AIで車内の着替えトランジションを作る:Reels・TikTok向け7ステップ
Promptsref 創設者
Promptsref創設者兼AI UGCクリエイター。生成AIワークフロー、プロンプト設計、クリエイター教育を専門とし、ソーシャルメディアで4万人以上に発信しています。
ハンドルが戻ってきたら、服が変わる。そう分かっていても、その一瞬を見届けたくなるのが車内の着替え動画です。白いTシャツが濃い紫のベルベットドレスに変わり、昼間の車内には夜のアンビエントライトが灯る。その切り替わりを、ハンドルの動きとモーションブラーで隠します。
AIで作るなら、工程を分けると調整しやすくなります。同じ人物の衣装を2パターン、同じ構図の車内を2パターン用意し、深度動画を動作の参考にして前後の映像を生成。最後に、ハンドルが顔の前を横切るところでつなぎます。
ここでは約10.6秒の作例をもとに、人物作りから編集までを順に進めます。車内着替え動画の作例キャンバスを開いておくと、元のプロンプトや生成履歴、ノードの設定も確認できます。
準備:3種類の参照素材を使い分ける
人物画像は顔とスタイリング、背景画像は車内の遠近感と光、参照動画は動作のタイミングと前後関係を伝えるために使います。 参照を入れても意図どおりになるとは限らないので、生成結果は1本ずつ確認しましょう。
この作例では、人物とスタイリングにGPT Image 2、昼間の車内にGPT Image 2.5 Sunburst、動画にSeedance 2.5を使用しています。動画の生成時間は前半5秒、後半6秒で、どちらも720 × 1280の縦長です。
| 素材 | 着替え前 | 着替え後 |
|---|---|---|
| 人物 | 白Tシャツ、ナチュラルメイク、黒のストレートロング、パールのピアス | 濃紫のベルベットドレス、華やかなメイク、ウェーブヘア、ロングピアス |
| 車内 | グレーのレザーシート、曇りの日の柔らかな光 | 黒と紫のスポーツシート、夜の車外、天井の紫色照明 |
| 動作 | 約5秒の深度動画+骨格線 | 約5.58秒の深度動画 |
| 狙い | 人物を見せ、手を上げ、ハンドルで顔の前を横切る | 回転動作を引き継ぎ、新しい姿を見せてハンドルを戻す |
以下のプロンプトは、作例をもとに使い回しやすく整理したものです。この文面での再生成テストは行っていないため、実際の生成に使われた文面と設定はキャンバスを参照してください。
ステップ1:見分けのつくオリジナル人物を作る
着替えても、同じ人に見えることが出発点です。無地の背景と柔らかな正面光で、目、鼻筋、唇、輪郭が分かるスタジオポートレートを作ります。
後のスタイリングはこの1枚を基準にします。必要なら何枚か生成し、まぶたや口元、顔の比率を拡大して確認。肌を滑らかにしすぎた画像は避けましょう。
人物作成用プロンプト
オリジナルの成人女性を、写実的なクローズアップのスタジオポートレートで描く。白い背景、柔らかな正面光。黒のショートヘア、薄めの前髪、澄んだ目、薄化粧、自然な唇の色。毛穴や細い後れ毛を残す。特定の実在人物には似せず、はっきりと見分けのつく顔立ちにする。過度な美肌加工や誇張された顔の比率は避ける。
ステップ2:同じ人物に2つのスタイリングを用意する
変化を伝えるのは服だけではありません。髪、メイク、アクセサリー、ネイルも変えて、普段着と夜のお出かけスタイルに差をつけます。
着替え前のカジュアルな姿
最初の人物画像を参照し、白いTシャツと黒のストレートロングに変更します。右手を鎖骨付近に添え、ヌードピンクのアーモンド形ネイルもここで決めておきましょう。ハンドルに手を置くと、指先がカメラの近くに映ります。
カジュアルスタイル用プロンプト
参照画像と同じ成人女性を使う。顔の輪郭、パーツの比率、肌の色を維持する。白いクルーネックの半袖Tシャツ、黒のストレートロング、小粒のパールピアス、細いシルバーブレスレットに変更。ナチュラルメイクと淡いピンクのリップで、肌の質感を残す。右手を鎖骨付近に軽く上げ、ヌードピンクのアーモンド形ネイルを見せる。白い背景、柔らかな光、鮮明な顔。
着替え後のドレス姿
次はカジュアルな人物画像を参照にします。変更する項目を挙げたうえで、目の間隔、鼻の形、あごのラインは維持するよう指定します。
ドレススタイル用プロンプト
参照画像と同じ成人女性。顔の輪郭、目の間隔、鼻と唇の形、肌の色を変えず、メイク、髪型、服、アクセサリーのみ変更する。濃い紫のベルベットドレス、黒の大きなウェーブのロングヘア、ゴールドのロングピアス、紫のフレンチネイル。アイラインを強め、ベリー系の紫リップにする。自然な肌の質感と、顔がはっきり見える正面構図を保つ。
2枚を並べて見比べます。メイクで雰囲気が変わるのはよいとして、鼻先の大きさやあごの長さまで変わっていたら、動画に進む前に画像を修正します。
ステップ3:昼間の無人の車内を作る
人物と車内を別々に作ると、顔とパースを個別に調整できます。まず無人の運転席を生成し、スマホの位置、手前のハンドルの大きさ、奥の座席の見え方を決めます。
カメラはダッシュボード上のハンドル近くに固定し、少し見上げる角度に。ハンドルの上下の縁を自然にぼかし、中央には顔と肩が見える余白を残します。
昼間の車内用プロンプト
9:16の縦長、写実的なスマホ写真。一般的な乗用車の無人の車内。スマホをダッシュボードのハンドル近くに固定し、レンズはハンドル中心より少し低い位置。ハンドル越しに運転席を軽く見上げる。手前の上下の縁は自然な被写界深度でぼかし、中央からグレーのレザーシートとヘッドレストが鮮明に見える。窓の外は曇りの日の木々と住宅。柔らかな自然光。人物、手、人影は入れない。
ステップ4:構図を保ったまま夜の車内に変える
昼間の画像を参照に、9:16の画角、カメラの高さ、ハンドルの大きさ、運転席の位置を保ちます。内装と光だけを黒と紫の夜景に変え、ドレスの色と合わせます。
夜の車内用プロンプト
参照画像の構図を基準にする。9:16の画角、低いカメラ位置、手前のハンドルの大きさ、運転席の位置を維持。内装を黒と濃紫に変更し、紫のスポーツシートを配置する。ドアと天井に紫のアンビエントライトを加え、窓の外を夜にする。リアルなレザーの質感と自然なレンズのぼけを残す。車内は無人、カメラの向きは変えない。
後で夜の動画を生成するときは、顔に柔らかな自然色のキーライトを残しましょう。紫の光は車内や髪の縁、肩に当てると、肌が紫一色になってメイクが見えなくなるのを避けやすくなります。
ステップ5:深度動画を参考に着替え前の動きを作る
前半の動きは「カメラを見る→両手を上げる→ハンドルを握る→素早く回して顔の前を横切る」の順です。文章だけで手を上げる時刻や遮る範囲を指定するより、動作の参考を用意すると前後を合わせやすくなります。
自分で撮影した、または利用許可のある映像をAI深度動画ツールで変換できます。作例の前半は約5秒の深度動画に骨格線を重ねたものです。濃淡が手・ハンドル・顔の距離や重なりを、色付きの線が姿勢の手掛かりを伝えます。
このツールの出力は深度動画で、骨格線の追加は別工程です。キャンバスには骨格線を加えたツールの記録がないため、最初は下の参照素材を使って進められます。
動画ノードにカジュアルな人物画像+昼の車内+前半の動作参考を指定します。Seedance 2.5、9:16、720p、5秒に設定してください。
着替え前の動画用プロンプト
人物の見た目はカジュアルな人物参照、車内とカメラ位置は昼間の車内参照に合わせる。動作動画は姿勢、動作の順序、タイミング、空間的な関係のみに使い、グレースケールや骨格線は再現しない。
9:16の写実的な車内映像。固定カメラ、連続したワンショット、車は停車中。白いTシャツを着用し、参照の顔、ピアス、淡いネイルを維持。最初はカメラを見て、参照動作に合わせて両手を順にハンドル上部へ上げる。終盤でハンドルを素早く回し、手前の手とハンドルが顔の前を横切る。前景の遮りとモーションブラーを作り、編集の切り替え位置を確保する。ズームやカメラ移動、追加エフェクトは使わない。
目安のタイミングは以下です。生成後の映像を見て調整します。
- 0〜1.5秒: リラックスした表情でカメラを見る。
- 1.5〜2.5秒: 両手を順にハンドル上部に置く。
- 2.5〜4.3秒: ハンドルを握り、頭と視線をわずかに動かす。
- 4.3〜5.0秒: 素早く回し、手とスポークが顔の前をブラーを伴って横切る。
ステップ6:動きの途中から着替え後を見せる
後半は紫の人物画像+夜の車内+約5.58秒の深度のみの参照動画に差し替え、生成時間を6秒にします。
冒頭からハンドルが回っている状態を指定します。いったん止まってから手を上げ直すとつながらないので、前景が顔から離れるにつれて新しい姿が見える動きにしましょう。
着替え後の動画用プロンプト
人物は紫のスタイリング参照、車内と照明は紫の車内参照に合わせる。動作動画はタイミングと空間的な関係のみに使い、グレースケールの見た目は引き継がない。
9:16の写実的な車内映像、固定カメラ。冒頭からハンドルが素早く回転しており、スポークが顔の前を通過してから正面に戻る。着替えた同じ女性が現れる。参照に沿って両手をハンドルに置き、紫のフレンチネイルを短く見せ、左右へ滑らせてリズムに合わせて戻す。紫のドレス、ウェーブヘア、ロングピアスを維持。紫の環境光で車内と人物の縁を照らし、顔には柔らかな自然色のキーライトを当てる。
前半の終わりと後半の始まりをつなぎ、繰り返し再生します。ハンドルの運動方向と顔の大きさを確認し、小さな位置ずれは編集で調整。カメラの角度や動作が大きく違う場合は、参照を直すか再生成します。
ステップ7:コマ送りで切り替え位置を探す
2本を9:16の編集タイムラインに並べます。キャンバスには編集プロジェクトが含まれていないため、以下は編集方法の提案です。正確な切り替え位置や調整量は手元の映像に合わせて決めてください。
- 前半の終点を探す。 コマ送りで、手とハンドルによる遮りが多く、ブラーのあるフレームを選びます。顔が完全に隠れなくても、動きが続けば自然につながります。
- 後半の開始点を合わせる。 運動方向と手前の形が近いフレームを探し、その前の停止や余分な間を削ります。
- まずはハードカット。 ディゾルブや白フラッシュを入れずに動きを確認します。長いディゾルブは顔やハンドルが二重に見えるので、先にカット位置を詰めましょう。
- 構図と音を調整する。 顔の大きさがわずかに違うなら拡大率と位置を微調整し、トリミングも確認します。音楽を主体にするなら生成音声を下げるかミュートし、顔がはっきり現れる瞬間を強調したい拍に合わせます。
- 書き出して確認する。 まずは元動画に合わせた720 × 1280、24 fpsで試し、素早い回転にゆがみや残像がないか確認します。
| 症状 | 確認する箇所 | 対処 |
|---|---|---|
| 着替え後が別人に見える | 人物画像の目の間隔、鼻、あご | ステップ2の画像を修正し、該当動画を再生成 |
| 切り替えで画面が跳ねる | 顔の位置、ハンドルの大きさ、カメラの高さ | 夜の車内を昼の構図に合わせ、細かなずれだけ編集で補正 |
| 動作が止まって再開する | 前半末尾と後半冒頭の動作段階 | 停止フレームを削り、回転の流れが合う箇所で切る |
| 顔全体が紫になる | 顔の照明指定 | 環境光と顔の自然色キーライトを分けて記述 |
| 指がハンドルを貫通する、数が変わる | 手が触れる瞬間の参照と出力 | 参照を調整するか再生成し、不自然な箇所をスローにしない |
| 灰色の映像や骨格線が残る | 動作参照の用途指定 | 動きと空間関係だけを参照するよう明記 |
うまくつながったら、人物画像、構図をそろえた車内画像、深度動画をまとめて保存しておきましょう。次はカメラ位置と動作を再利用し、服やアクセサリー、車内の配色を変えて、出力に合わせて編集を調整できます。
